大手電子部品メーカー「京セラ」の都内の事業所で経理の責任者を務めていた52歳の元社員が、実際には必要のない取引先への支払いを装って会社からおよそ3700万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、「京セラ」の元社員で経理を担当していた中川伸幸容疑者(52)です。
警察によりますと、中川容疑者は「京セラ」の都内の事業所で経理の責任者を務めていた6年前、実際には必要のない取引先への支払いを装って会社からおよそ3700万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いが持たれています。伝票などを偽造して、自分の口座に金を振り込ませていたということです。
去年7月、中川容疑者が神奈川県内の工場で経理を担当していた際に不正が発覚し、「京セラ」は懲戒解雇するとともに、ことし2月、合わせて1億2000万円余りを不正に得ていたとして刑事告訴していました。
調べに対し、容疑をおおむね認め、「住宅ローンの返済や遊興費に使った」と供述しているということです。
元社員の逮捕について、「京セラ」は「従業員へのコンプライアンスを徹底し、再発防止に努めて参ります」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB