若者の就職難が社会問題となっている韓国で、日本企業への就職を希望する学生などを対象にした就職面接会が開かれ、日本から100社余りが参加しました。
ソウルで開かれたこの面接会は、韓国の雇用労働省などが主催するもので、日本からITや観光、製造業など100社余りの企業が参加しました。
各企業は会場にブースを設け「韓国人積極採用」と書かれたポスターを飾ったり、日本での二次面接の旅費を企業が負担すると伝えたりするなど、さまざまな工夫をして採用活動に臨んでいました。
韓国では若者の失業率が10%を超え、大学を卒業しても就職ができない人が多く、社会問題となっており、学生たちは企業の人事担当者の説明を聞いて熱心に質問をしたり、流ちょうな日本語で自己アピールをしたりしていました。
東京の運輸会社の担当者は「社員も高齢化しているし、若者から人気もない業種なので、韓国で採用活動を行っている。韓国の若者はモチベーションも高く、準備もしっかりしていた。日韓の間には政治的な問題もあるが、経済とは分けて考えている」と話していました。
一方ことし大学を卒業した韓国人の女性は「韓国では学歴などが重視され面接の機会すらなく、就職は難しい。日本企業には社員を成長させようという雰囲気があり、魅力的だ。日韓の政治的な問題が経済に影響を及ぼさないようにしてほしい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB