審理期間が200日を超え、これまでで最も長い裁判員裁判で、神戸地方裁判所姫路支部は、7つの事件で殺人や監禁致死などの罪に問われた男に無期懲役を言い渡しました。1件の殺人事件については無罪と判断しました。
この裁判員裁判は、兵庫県姫路市でパチンコ店を実質的に経営していた韓国籍の中村春根、本名、陳春根被告(47)が、平成21年から23年にかけて、元暴力団員や会社社長を殺害したり、別の元暴力団員を車に監禁して死亡させたりしたなどとして、7つの事件で殺人や監禁致死などの罪に問われたもので、検察は死刑を求刑していました。
判決の言い渡しが神戸地方裁判所姫路支部で午後2時から始まり、木山暢郎裁判長は冒頭、陳被告に対して無期懲役を言い渡しました。
会社社長を殺害したとする1件の殺人事件については無罪と判断しました。
この裁判は死亡したとされる3人のうち、会社社長を含む2人の遺体が見つかっていないなど、直接的な証拠が少なく、延べ120人を超える証人を呼ぶなどして、裁判員裁判としてはこれまでで最も長い207日にわたって審理が行われました。
-- NHK NEWS WEB