フリマアプリ大手「メルカリ」のことし9月までの3か月間の決算は、売り上げが増加した一方、今後の事業拡大に向けて技術者の採用を増やしたことなどから、最終的な損益は28億円の赤字になりました。
メルカリが8日に発表した、ことし9月までの3か月間の決算によりますと、売り上げは前の年の同じ時期と比べて、45%の増収となる105億円でした。
これは国内でのフリマアプリの1か月間の平均の利用者が1133万人と、1年前に比べておよそ220万人増加し、取り引きの手数料が増えたことが主な要因です。
その一方で、国内での決済事業への参入や、アメリカでの事業の拡大のため、AI=人工知能に詳しい技術者などを大量に採用していることから、最終的な損益は28億円の赤字になりました。
メルカリはことし6月に株式を上場した際、高い将来性で話題を呼びましたが、今後の成長のための投資を優先する経営姿勢で、業績は最終赤字が続いています。
8日に記者会見した長澤啓CFOは「強大なIT企業と肩を並べるためには、テクノロジー人材を国内外問わず、積極的に採用しなければいけない。成長のためには大胆な戦略が必要だ」と述べ、先を見据えた投資を今後も積極的に行う方針を示しました。
-- NHK NEWS WEB