ことし7月、東京 多摩市の建設現場で作業員5人が死亡した火災で、工事を請け負っていた準大手ゼネコンの「安藤ハザマ」は、経営責任を明確にするため、社長を含む28人の役員の報酬を減額する処分を決めました。
ことし7月、東京 多摩市のビルの建設現場で起きた火災では、作業員5人が死亡しました。
これについて、工事を請け負っていた「安藤ハザマ」は8日、経営責任を明確にするため、福富正人社長が報酬30%を3か月減額するのをはじめ、社外取締役を除くすべての役員、合わせて28人の報酬を減額する社内処分を発表しました。
また、可燃物の周辺で原則火を使わないことや、現場の状況に合わせた訓練の実施など、再発防止策も公表しました。
今回の火災で工事が遅れたことなどから、会社は、8日発表したことし9月までの中間決算で68億円余りの損失を計上し、この結果、最終的な利益は18億円余りと前の年の同じ時期に比べて85%の大幅な減益になりました。
会社は「安全はすべてに優先することを改めて肝に銘じ、役職員一丸となって早期の信頼回復に最善を尽くしてまいります」としています。
-- NHK NEWS WEB