経営の立て直しを進めている東芝は、アメリカでのLNG=液化天然ガス事業を中国の企業に譲渡することで合意しました。
発表によりますと、東芝が事業譲渡で合意したのは、LNGの製造や販売を行っている中国の企業「ENNエコロジカル」です。
東芝は、アメリカのエネルギー会社と契約していたLNGを加工してもらう権利などを今年度中に譲渡する予定です。
これに伴って、今年度の決算でおよそ930億円の損失を計上する見込みだとしています。
東芝はエネルギー事業を強化しようと、5年前、アメリカのエネルギー会社「フリーポート」の子会社と、2019年から20年間にわたって自前で調達した天然ガスをLNGに加工してもらう契約を結びました。
しかし、シェールガスの供給が増え、一時、市況が悪化するなどLNGの販売価格が変動が大きくなり、将来、巨額の損失が発生するおそれが増したなどとして、事業からの撤退を決め、譲渡先を探していました。
-- NHK NEWS WEB