SNSなどを通じて「アンケートに答えるだけで稼げる」などと架空のサービスをうたい高額の入会金を集めていたとして、消費者庁は業者名を公表して注意を呼びかけています。
消費者庁によりますと、東京港区の「日本統計機構」は去年11月以降、「アンサーズ.com」と名乗り、「企業から提供される簡単なアンケートに1問回答するだけで、現金1万円の報酬がもらえる」などとSNSやホームページ上で宣伝して、1人およそ25万円の入会金を集めていました。
ところが消費者庁が調べたところ、アンケートに答えても「課題がクリアできていない」などと理由をつけて一切報酬を支払っていないうえ、アンケートを提供した企業も実際は1社もありませんでした。
消費者庁に対し、業者側はうその広告を出していたことを認め、これまでの売り上げはおよそ5億円に上るとしたうえで廃業する意向を説明したということです。
全国の消費生活センターなどには、この業者をめぐり、ことし9月までに「報酬が支払われない」などといった相談が108件寄せられていて、消費者庁は「誰でも簡単に稼げるというものは存在しないと考えるべきで、そういった宣伝文句を使う業者は、まずは疑って、消費生活センターや警察に相談してほしい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB