国会議員の元公設秘書が京都市の会社社長の自宅に押し入り、現金1億円を奪ったなどとして逮捕された事件で、元秘書が知人などから借金を重ねていたとみられることが、関係者への取材でわかりました。警察は奪われた金の一部が、返済に充てられていた可能性があるとみて調べています。
国会議員の元公設秘書、上倉崇敬容疑者(44)は、在職中の平成22年9月、京都市の会社社長の自宅に宅配業者を装って押し入り、現金1億円を奪ったなどとして、強盗傷害などの疑いで逮捕され、9日、検察に送られました。
関係者によりますと、上倉容疑者は当時、選挙活動で知り合った知人などから、1人当たり数十万から100万円の借金を重ねていたとみられるということです。
警察は奪われた金が高級外車の購入や飲食のほか、借金の返済に充てられていた可能性があるとみて調べています。
弁護士によりますと、「見込み捜査をしているのではないか」などと話し、容疑を否認しているということです。
上倉容疑者は、おととし、島根県出雲市で高齢者の自宅に宅配業者を装い押し入ったなどとして、懲役5年の刑が確定しています。
-- NHK NEWS WEB