製紙大手の三菱製紙は、印刷用紙の販売が減少する中、今年度の中間決算が最終赤字となり、70人程度の希望退職者を募集すると発表しました。
それによりますと、三菱製紙のことし4月から9月までの中間決算は、最終的な損益が11億円の赤字になりました。
これは、ペーパーレス化を背景に印刷用紙の販売が減少していることに加え、パルプなどの原材料価格が上昇したことが主な要因です。
このため三菱製紙は、「事業環境は依然、厳しい状況が続いている」として、来月、本体と2つの子会社で、合わせて70人程度の希望退職者を募集することになりました。
このうち本体については、およそ300人いる管理職の1割に当たる30人の希望退職を募ります。
一方、今年度1年間の業績の見通しについては、最終利益が前の年度に比べて84%減少するものの、5億円の黒字を確保できるとしています。
-- NHK NEWS WEB