教育をテーマにした世界の優れた番組や映像作品などに贈られる「日本賞」の授賞式が、皇太子さまも出席されて9日、NHKで行われ、最優秀作品にイギリスのドキュメンタリーが選ばれました。
「日本賞」はNHKが主催する教育をテーマにした番組や映像作品などの国際コンクールで、45回目となることしは、65の国と地域から378の作品が寄せられました。
東京・渋谷のNHKで行われた授賞式では、皇太子さまが「番組の内容、演出の手法や技術の革新を通して、教育コンテンツの質の向上を目指してきた制作者の皆さんのたゆまぬ努力に、深く敬意を表します」とあいさつされました。
続いて、受賞作品が発表され、最も優れた作品に贈られる「グランプリ日本賞」には、イギリスの制作会社「ブレイクウェイ・ノース」のドキュメンタリー番組、「マイ・ライフ ビデオブログが私の人生」が選ばれました。
この作品は、顔の形が変わる難病を患いながらも明るく前向きなメッセージをインターネットで発信し続ける12歳の少女の日常を追ったものです。外見や人間関係に悩む同世代の子どもたちを勇気づけ、充実した人生を送ることの意味を深く考えさせる作品として評価されました。
また、幼児向け分野の最優秀賞には、オランダのテレビ番組「はじめてのドキュメンタリー ジュリアとソフィー 水泳教室に行く」が、青少年向け分野の最優秀賞には、オランダの映画「#タグづけされた世界」が選ばれました。
授賞式のもようや受賞作品は来月、NHKのEテレで放送される予定です。
-- NHK NEWS WEB