障害のあるきょうだいがいる人たちが、結婚する時に相手にどう伝えればよいのか、体験を語り合うイベントが東京で開かれました。
このイベントは、障害のあるきょうだいがいる人たちが結婚する際、相手方に受け入れてもらえるか悩むケースが少なくないとして、支援にあたっている団体が開きました。
東京 千代田区の会場では、実際に結婚した人たちがみずからの体験を語りました。
このうち自閉症の弟がいる太田信介さんは「弟の存在を隠していましたが、自分の人生がうまくいかないのを弟のせいにするのをやめて、会社などで積極的にカミングアウトしたら理解してくれる相手とめぐり会えました」と話しました。
聴覚障害のある弟がいる藤木和子さんは「相手に言うか悩んだときもありましたが、30歳を過ぎたころから受け入れてくれる人と結婚すればいいと思うようになりました」と話しました。
ダウン症の兄がいる持田恭子さんは「悪い方に考えがちですが、意外と受け入れてくれる人もいます。自分で壁を作らないようにしたほうがいい」とアドバイスしていました。
このあと参加者はグループに分かれてそれぞれの悩みを話し合っていました。
自閉症の妹がいる29歳の女性は「相手にきょうだいの存在をどう話すのかを聞けたのでよかったです。ポジティブな話が多くて前向きな気持ちになれました」と話していました。
-- NHK NEWS WEB