NTTドコモの通販サイトで、他人名義で不正に購入されたスマートフォンを受け取ったとして、中国籍の男4人が逮捕されました。利用者が知らないうちにスマートフォンの購入手続きがとられる被害が全国でおよそ1000件相次ぎ、警視庁はこのグループが転売目的で不正な入手を繰り返していたとみて調べています。
逮捕されたのは、会社役員の全英杰容疑者(32)ら、中国籍の男4人です。
警視庁によりますと、4人はことし8月、NTTドコモの利用者向け通販サイトで、他人名義で不正に購入されたスマートフォン合わせて12台、およそ170万円相当を受け取ったとして、窃盗の疑いが持たれています。
ことし7月以降、利用者が知らないうちに最新型のスマートフォンの購入手続きがとられて、発送先に指定されたコンビニエンスストアで何者かが受け取る被害がおよそ1000件相次ぎ、被害額は1億円以上に上っています。
サイトを利用するにはIDとパスワードが必要ですが、IDなどを次々に入力して接続する「リスト型攻撃」が使われたとみられています。
警視庁は、このグループが転売目的でスマートフォンを大量に入手していたとみて、ほかにも関わった人物の特定を進めるなど捜査しています。
警視庁によりますと、4人は「受け取った商品の中身は知らなかった」などと供述しているということです。
-- NHK NEWS WEB