豊洲市場の地下水のモニタリング調査で、最大で環境基準の79倍となるベンゼンが検出されるなどの結果が出たことを受け、東京都は、追加調査として、有害物質の濃度が高かった30か所程度の地点を選び、3つの機関による地下水の分析を行うことになりました。
築地市場の移転について判断するうえでの1つの指針となっていた、豊洲市場の地下水のモニタリングの最終調査では、調査を行った201か所のうちおよそ70か所で、最大で環境基準の79倍となるベンゼンのほか、検出されないことが環境基準となるシアンが検出されるなどしました。
これについて東京都は、追加調査の今後の進め方を明らかにしました。
それによりますと、有害物質の濃度が高かった30か所程度の地点を選び、速やかに地下水の調査を行うとしています。そして、調査結果のクロスチェックを行うため、採水した水の分析を、専門家会議が推す「環境管理センター」、都の外郭団体の「環境科学研究所」、それに新たに発注する会社の3つの機関で行うとしています。
また、採水には、専門家会議のメンバーが立ち会うことにしていて、都では頻度を短縮して調査を続け、できるかぎり早く今回の結果を検証する方針です。
-- NHK NEWS WEB