ことし7月から9月までのGDP=国内総生産は、物価の変動を除いた実質の伸び率が前の3か月と比べてマイナス0.3%、年率に換算してマイナス1.2%となり、2期ぶりにマイナスに転じました。相次いだ自然災害の影響などで個人消費や輸出が振るわず、景気が再び足踏みした形です。
内閣府が発表した、ことし7月から9月までのGDPの速報値は、物価の変動を除いた実質の伸び率が前の3か月と比べてマイナス0.3%でした。
これが1年間続いた場合の年率に換算するとマイナス1.2%となり、2期ぶりにマイナスに転じました。
主な項目をみますと「輸出」は、北海道での地震や、台風21号の被害により関西空港が一時閉鎖されるなど相次いだ自然災害の影響で、自動車などを中心に振るわずマイナス1.8%と落ち込みました。輸出のマイナスは5期ぶりです。
統計上は「輸出」に含まれる外国人観光客による消費が、災害の影響で低調だったことも影響しました。
「個人消費」も相次ぐ自然災害で外食や旅行に出かける人が減ったことなどから、マイナス0.1%でした。
企業の「設備投資」も自然災害で、設備の納入が滞った影響で、マイナス0.2%と8期ぶりに減少しました。
さらに「公共投資」もマイナス1.9%の大幅な減少となりました。
一方、「住宅投資」はプラス0.6%で、5期ぶりにプラスとなりました。
-- NHK NEWS WEB