防衛省は、部隊どうしの情報共有に使う「Xバンド防衛通信衛星」を今月24日、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げることにしています。弾道ミサイル防衛などに使われる計画で、防衛省が単独で衛星を打ち上げるのは今回が初めてです。
「Xバンド防衛通信衛星」は、陸上の地形に加え、気象の影響を受けにくいのが特徴で、広い範囲に展開する部隊どうしの情報共有に使われます。現在は民間企業が打ち上げた3機の衛星を利用していますが、このうち2機が設計上の寿命となっているため、防衛省は新たに3機の衛星を整備し、打ち上げることになりました。
今回の衛星は「きらめき2号」と名付けられ、今月24日、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる予定です。
新しい衛星では、高速で大容量のやり取りができるため、弾道ミサイルの発射情報の伝達や、海外に展開する部隊からの動画の伝送などが、より速やかに行えるということです。当初は、去年7月に1号機が打ち上げられる予定でしたが、輸送中に損傷したため、先に2号機を打ち上げることになったもので、防衛省は、残りの2機についても、平成30年と平成33年に打ち上げを目指しています。
防衛省が単独で衛星を打ち上げるのは今回が初めてで、整備費として合わせて2300億円ほどが見込まれています。
-- NHK NEWS WEB