フィットネスジムを中心に相次ぐ企業買収で急成長してきた「RIZAP」が、今年度の決算で赤字に転落する見通しになりました。これを受けて、創業者の瀬戸健社長が1年分の役員報酬を自主的に返上するとしています。
RIZAPグループは来年3月までの1年間の業績予想を引き下げ、最終的な損益が当初の159億円の黒字から70億円の赤字になる見通しになりました。年間の決算が赤字になれば、11年ぶりとなります。
これについて、会社ではゲームソフトやCDなどの販売店を展開する子会社やフリーペーパーを発行する子会社など、ここ数年で傘下に収めた子会社で業績の改善が遅れているためだと説明しています。
RIZAPは積極的な企業買収で急成長してきましたが、業績悪化を受けてフィットネスなど健康関連の事業を中心に経営の立て直しを図ることにしていて、新規の買収は取りやめ、採算の悪い事業は売却も検討するとしています。
記者会見した瀬戸健社長は、「ここ数年、積極的な企業買収を行ったが、見通しが甘かった。関係者の期待を裏切り、深くおわびするとともに、経営再建を急ぎたい」と述べ、今年度1年分の役員報酬を自主的に返納するとしています。
-- NHK NEWS WEB